Archive for 6 月, 2020
中国のサスペンスドラマ「隠秘的角落(The Bad Kids)」
中国のサスペンスドラマ「隠秘的角落(The Bad Kids)」は今月16日に配信がスタートしてから、評価サイトにおけるレビューが9.0ポイントと、高評価となり、その後も評価は下がることなく、9.2ポイントまで上昇。現時点で、今年最も高評価の中国国産ドラマとなっている。そして、ネットドラマのクオリティもどんどん上がる流れの中で、頭一つとび抜けた存在になっている。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
同ドラマで主演を務める秦昊(チン・ハオ)は、王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督や婁燁(ロウ・イエ)監督もお気に入りの俳優。また王景春(ワン・ジンチュン)は東京国際映画祭とベルリン国際映画祭で最優秀男優賞を受賞している俳優だ。その他、張頌文(チャン・ソンウェン)、劉琳(リュウ・リン)、蘆芳生(ルー・ファンシェン)、李夢(リー・ムン)などの一流実力派役者が顔を揃えている。また、00後(2000年以降生まれ)の10代の役者2人や10後(2010年以降生まれ)の子役1人の演技も抜群で、同ドラマのクオリティを押し上げている。
汗をかいている子供たち、青々と茂る観葉植物、薄暗く蒸し暑そうな部屋、節々に出てくる広東語や広東省島北部で話される方言など生活感あふれるシーンが、中国南方エリアの厳しい暑さの夏のムードを漂わせ、その文芸的な作風が見る人を夢中にさせ、親しみを感じさせてくれる。
「隠秘的角落」の原作となった社会派サスペンス推理小説を得意とする作家・紫金陳の「壊小孩」は、3人の子供が夏休みに、たまたまある連続殺人事件に巻き込まれていくストーリーを通して、複雑な人間性を描き出し、未成年者の身心の健康に注目する社会的話題にスポットを当てている。 第一話では、秦昊が演じる張東昇が妻の両親と共に、登山に行き、とても仲の良い一家に見えるものの、見ている人はなにかスッキリとしない気分になる。そして、崖まで登った時、背筋が凍るような劇伴が流れたかと思うと、彼が突然妻の両親を突き落とす。そして、暗く低い声で歌う歌が流れ始め、ホラー映画を見ているようなシーンとなり、「登山に行こうか」が、血の気が引くセリフとなった。
秦昊が演じている張東昇は婿入りする形で結婚し、この街にやって来てからの8年間、子供向けの課外活動施設である少年宮の教員としてずっと働き、出世もできず、身体的欠陥もあるため、家庭でも妻や妻の両親と対等の立場を得ることはできずにいた。そして、外では家庭を大切にし、妻を愛する良い男性として知られているものの、妻やその両親の前では、肩身が狭い思いをしていた。妻から無情にも離婚を突き付けられ、妻の両親も自分を応援してくれないのを見た彼は、「殺人」という残酷な手段に走ってしまう。
同ドラマは全12話で、回によって約30分から50分と長さが違う点は注目に値する。一話一話どれを取って見ても、複雑に絡み合った一つのサスペンス作品となっており、いつも肝心なところで謎が深まり、それが完全には明かされないままその回が終わってしまう。そんなストーリー展開も、見ている人をおもしろいと感じさせる一因となっている。
同ドラマのムード作りの面で大きな役割を果たしているのが各回のエンディングで流れる曲だ。辛爽監督は、「脚本製作の段階で、各回のエンディングで使う曲を決めていた。各回ごとに、自分なりに感じるものがあったので、その回で視聴者に感じてもらいたいムードの曲をそのエンディング曲にした。視聴者はそれをじっと聞いてその回を振り返り、じっくりと余韻に浸ることができる」と説明する。
「人民網日本語版」
テキストには載っていない中国語 ~スーパー篇~
東野圭吾『ゲームの名は誘拐』が中国でドラマ化
東野圭吾の小説『ゲームの名は誘拐』を原案にした中国ドラマ『十日遊戯(Kidnapping Game)』の配信が、6月2日から中国の動画配信大手「愛奇芸(iQIYI/アイチーイー)」で始まりました。東野圭吾の作品が中国のネットメディアでドラマ化されるのは今回が初めてです。
『十日遊戯(Kidnapping Game)』は、狂言誘拐を画策する男女が恋に落ち、手に負えない事態に直面していく様子を描くラブサスペンスで、主演は『紅高粱(紅いコーリャン)』(ドラマ版)や『北上広不相信眼涙』(2016)などTVドラマで活躍中の人気俳優・朱亜文(チュウ・ヤーウェン)と、2011年にドラマ『七种武器之孔雀翎』でデビューし『無心法師』(2015)や『萌妃の寵愛絵巻』(2018)などで大人気を博した若手女優の金晨(ジン・チェン)。
東野本人も大のお気に入りという原作であるため、中国でのドラマ化に際して本人からは「この男に誘拐されたい。この女を誘拐したい。ーーこのようなイメージのドラマにしていただけたら最高です」とのメッセージが寄せられたそうです。
【お知らせ】2020夏 中医講座オンライン交流会の開催について
高温多湿の夏に入り、疲労倦怠·食欲減退·下痢·イライラ·不眠、さらに熱中症などに悩まされている方は多いと思います。中医学養生法は、このような現代社会に暮らす人々の体調不調をそれぞれの体質や自然の季節に合わせて改善し、免疫力を高め、病気にならない体作りを目指しています。これから迎える21日の夏至や25日の端午節にあわせて、無料の「中医講座オンライン交流会」を開催いたしますので、ぜひご参加下さい。
日時:6月23日(火)午前10時(日本時間午前11時)
講師:上海中医薬大学朱根勝先生
参加方法:①下記のQRコードから「中医交流·上海中医薬大学」グループに入会。
(QRコードの有効期間は22日まで)
②入会後、zoom.usアプリのIDとパスワードが通知されます。
提供:東方網 編集者:曹俊
漢院中国語学校
中国の民間手工芸-影絵人形
影絵人形 皮影pi2 ying3
影絵芝居とそれに使われる人形を総称して中国語で「皮影」と呼ぶ。影絵は民間工芸美術と戯曲が結びついてできた独特な芸術だ。
影絵芝居は白い布に映し出される人形の動きによって演じられる。影絵芝居に使われる人形や小道具、情景などは職人が彫刻し、彩色を施した革製品だ。このため、「皮影」と呼ばれる。
影絵芝居は中国でも最も古い戯曲の一つで、千年以上前から多くの民衆に愛され、広く伝わってきた。特に北方の農村や四川、湖北、湖南などで多く見られ、長く伝わる間に各地で異なる流派が生じた。流派には、北京皮影、唐山皮影、山東皮影、山西皮影、青海皮影、隴東皮影、寧夏皮影、陝西皮影がある。このうち、隴東皮影、陝西皮影、山西皮影が中国三大影絵とされる。
個性豊かな「中年3兄弟」が活躍するドラマ「三叉戟」が大人気に
実力派俳優・陳建斌(チェン・ジェンビン)、董勇(ドン・ヨン)、郝平(ハオ・ピン)が主演を務めるドラマ「三叉戟」が大ヒット放送中だ。生死を共にするほどの仲間だった夏春生が殉職し、もうすぐ定年退職を迎える中年警察である崔鉄軍(陳建斌)、徐国柱(董勇)、潘江海(郝平)の3人が第一線に戻り、大きな経済犯罪事件を次々に解決していく。実力派俳優の素晴らしい演技と、息の合ったコンビネーション、スピーディーなリズム、ユーモアも入り混じったストーリーが人気となり、この「中年3兄弟」は数多くのファンを抱えるようになっている。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
これまでの出演作品において、陳建斌と董勇、郝平は、ワイルドで男らしいイメージを構築してきた。そんな3人は、「三叉戟」では、勇気と知恵があり、大事件をどんどんと解決するまじめな一面と、とてもピュアでユーモラスな一面を兼ね備えた人民警察を演じ、そこからは「人間味」が伝わってくる。年を取るにつれて、体も思うように動かなくなり、仕事で挫折を経験した3人は「中年の危機」に直面。仕事でも、生活でもボトルネックに遭うものの、それを乗り越えようと懸命に努力し、「年を取った警察をなめるな」というのが口癖だ。夏春生が殉職したことをきっかけに、3人は申し合わせたように、真相を突き止めるために行動を起こす。そして、わずか2週間で犯人逮捕にこぎつける。そして、経済事件の捜査にも関わるようになり、この熱血「中年3兄弟」が再びタッグを組む。
陳建斌が演じる崔鉄軍は、自分の見解があり、知恵も責任感もあって、大胆。息の合った3兄弟の中では中心的な役割を果たす。董勇は、鉄のように固く、まっすぐな性格の徐国柱を、生き生きと演じている。郝平が演じる潘江海は、3人の中で最も穏便なタイプで、口も立つ。そして、潤滑剤のような存在で、同僚や上司ともうまく付き合うことができる。このように、「3兄弟」には、それぞれ長所がある。崔鉄軍は、捜査が得意で、徐国柱は行動力があり、潘江海は取り調べを得意とする。そんな3人が、息を合わせて大事件を次々に解決していく。
武漢と成都の名物軽食の名前を持つ双子パンダ
武漢名物の軽食である「熱乾麺(ルゥーガンミエン)」と成都名物の軽食である「蛋烘◆(ダンホンガオ、◆は米へんに羔)」は、今年成都ジャイアントパンダ繁育研究基地で新たに生まれた2頭のパンダにつけられた名前だ。2頭の赤ちゃんパンダの誕生は、その命の誕生だけでなく、武漢と成都がしっかりと結びついたことも意味しており、人々に多くの希望と自信を届けた。6月3日、この2頭の赤ちゃんパンダが保育器から出て、木のベッドへと移り、新たな成長段階を迎えた。中央テレビニュースが伝えた。
「熱乾麺」の体重は現在4.2キログラム、「蛋烘◆」は3.9キロと、順調に発育しており、その健康状態もほぼ良好。2頭の赤ちゃんパンダの体重は、今では生まれたばかりの頃の30倍以上になった。
スタッフは、「現在は赤ちゃんパンダたちはほとんの時間を主に食べるか寝るかして過ごしている。母親と一緒にいる時間が長く、母親から生活に必要な能力を学んでいけるだろう。ベッドでは主に這うような動きをしている。筋肉や骨を動かして、今後ハイハイをしたり歩き回ったりするための準備をしている」と話している。 (編集AK)
「人民網日本語版」
世界公演回数300回以上の舞劇「朱鷺」の公演が上海で再開
世界各地における公演回数が約300回を数える上海歌舞団のオリジナル舞劇「朱鷺(トキ)」の公演が2日夜、上海国際舞踏センターで行われた。新型コロナウイルスが流行したため、ここ数ヶ月は公演が見合わされていたため、再開後第一回目となるこの公演は、ファンとの特別な「再開」の時間となった。文匯報が報じた。
同日、公演再開を首を長くして待っていたファンらが上海国際舞踏センターに続々と集まった。観客の中には、鍾鳴氏や劉凱氏など、新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立ってきた医療従事者のほか、各界を代表して招かれたゲストの姿もあった。規定により、入場の際はマスク着用が義務付けられていたものの、観客の目を見ると、喜びがあふれており、高揚する思いが伝わってきた。
上海歌舞団の代表作「朱鷺」は、日本でも100回以上を公演されており、元のスケジュールでは今年も51回の公演を行う計画だった。しかし、新型コロナウイルス感染状況の影響を受けて、その延期を余儀なくされている。2日夜、舞台で「トキ」が再び美しく舞い、ダンサーたちの繊細で、華麗な踊りが会場を魅了していた。(編集KN)
「人民網日本語版」