中国最新ドラマ紹介「贅婿」
スカッとしながら、時に甘々な入り婿の歴史ドラマ「贅婿」が大ヒット中
郭麒麟(グオ・チーリン)と宋軼(ソン・イー)が主演を務めるネットドラマ「贅婿(My Heroic Husband)」が大ヒットとなり、話題を集めている。微博(ウェイボー)では、同ドラマをネタにした「贅婿における経済学的思考」、「贅婿金儲けバイブル」、「贅婿におけるネタの数々とは?」、「贅婿における弾幕」といった「贅婿」関連の話題が、次々と人気検索ワードとなっている。そのうち、「贅婿における弾幕」だけでも、クリック回数がすでに4億2000万回を超えている。
「贅婿」が大ヒットしていることは、ここ数年、「贅婿(入り婿)」を題材にした作品が大人気になっていることと密接に関係している。電子書籍大手・掌閲科技(アイリーダー・テクノロジー)が発表した「2020年度デジタル読書報告」によると、同年、「入り婿」をテーマにした作品は、同年、最も人気となったネット文学作品のテーマの一つとなった。その他のジャンルの作品と同じく、「入り婿」がテーマの作品にもお決まりのパターンがあるようだ。経済的に恵まれていたり、社会的地位があったりする女性の家庭に入り婿する男性は、全く発言権がなく、上から目線で皮肉を言われるという生活を耐え忍びながらも、諦めずに奮闘して、最終的に権力を手にする逆転劇を展開するというのがそのパターンだ。
現実の生活において、逆境を乗り越え再起を果たすのは決して容易なことではないが、「入り婿」をテーマにした作品では、いとも簡単に人生の絶頂期に登り詰める逆転劇が展開される。それは、見ている人にとっては、スカッとストレスを発散させる手段の一つとなっている。有名なオンライン作家・董江波は、「スカッとする作品の一つとして、『入り婿』をテーマにした作品は、人々が親しみやすい人物設定になっている。初めの肩身の狭い状態は、ストレスを抱えて生活している現代社会の人に似ていて、この種のジャンルが好きな人は往々にして感情移入しやすい」と分析する。