清明節に食べる草餅・青団が続々発売開始
3月1日、上海市の歩行者天国・南京路はまだ人影が少なかったものの、出来立ての草餅・青団を見て、足を止める人は少なくなかった。清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に食べる青団を販売する一部の店を取材すると、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、今年の売上は例年に比べて激減しているものの、今年も新たな商品発売の勢いには衰えが生じていないことが分かった。澎湃新聞が報じた。
広東料理レストラン・新雅粤菜館の企画副総監である毛勇さんによると、「今年、定番の小豆餡の青団のほか、ヒットして4年になる塩漬け肉とタケノコ餡の青団、肉でんぶ餡の青団のほか、バターカシューナッツ餡の青団を販売している」という。
今年は、新型コロナウイルス感染流行の影響を受け、新雅は2月中旬に青汁を作るために原材料である小麦のスプラウトを仕入れようとした時に、サプライヤーが人手不足に陥っていることを知り、仕入れが数日を遅れた。中国スイーツを作るお菓子職人の瑪興桂さんは青団を作って40年以上になり、「以前ならこの時期は1日に1万個以上の青団を作っていた。包装を担当するスタッフだけでも十数人になり、厨房の中はスタッフでいっぱいで混乱していた。でも、今年は1日に約1000個作る程度だ。逆に変な感じだ」と話す。
ドリアン餡の青団を開発するために、寧波湯団店にいる十数人のスタッフのほぼ全員が「実験台」となって、試食したという。開発責任者の李さんは、「最近は毎日青団を食べてお腹がいっぱいになっている。それに、感想を全て記録し、食べ比べて、ふるいにかけ、優れたものをさらに改良していく」と話す。
老舗レストランの杏花楼は2016年に肉でんぶ餡の青団開発に成功して以来、ここ数年はそれが名物商品となっている。今月2日、天猫(Tmall)などのECプラットフォームで、オリジナルでんぶ餡の青団の販売が始まった。その他、同店では、紫芋餡の団子、イチゴ・ハスの実餡の団子なども今後続々とオンラインで発売される予定だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月3日