漢院受講生の声——明本さん

明本さん


 2009年に日本語教師として中国に来て15年目になりますが、その半分くらいは漢院の会員として過ごし、今はマンツーマンレッスンと、カラオケのクラスに出席しています。
 中国語の学習を丁寧にサポートしてもらえるのはもちろんですが、漢院の特徴はさまざまに工夫された課外活動だと思います。旅行、シティウオーク、蟹パーティー、カラオケ大会などいろいろな活動に参加し、中国文化になじんできました。
 その中でもたった一回でも印象深いのが、2018年(だったと思います)のカラオケ大会です。大勢の人の前で中国語の歌を歌う、なんて絶対無理、と思いましたが、何か自分の殻が破れるような気がして、思い切って参加してみました。歌ったのは《我只在乎你》(テレサ•テンの『時の流れに身をまかせ』の中文版)ですが、すごく緊張して、お世辞にも上手いとは言えない歌だったと思います。
 その後、この歌を当時外籍教師として勤めていた大学で大ホールのパーティーで歌ったり、転職先の会社では忘年会で1000人以上の社員の前で歌ったりして、予想以上に喜んでもらえて、また、自分自身もあまり緊張しないし、大勢の人の前で歌うことが気持よく、楽しいと感じました。以前の自分からは考えられないことです。
 大学の勤務の最後の年には、卒業式で中国語でスピーチをすることになったのですが、その役を自分のチャレンジとして引き受けることができたのも、きっかけは漢院のカラオケ大会で得た勇気だったと思います。  
 中国で生活していても、中国語を使う場面が意外と少なく、漢院に通っていないと中国語を忘れてしまいそうです。忙しさに取りまぎれて予習復習が追いつかなかったり、記憶力の衰えを感じたりしながらも、今後も漢院のレッスンを続けていこうと思っています。

Comments are closed.